脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説 (ちくま文庫 ま 41-1)

著者 :
  • 筑摩書房 (2010年11月12日発売)
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全体から漂う「オレってすごいでしょ」感はちょっと気になりますし、「仮説」にしては断定的にすぎるように感じますが、ただ内容はとても興味深い。
脳はなぜ「心」を作ったのか。「どのようにして」ではなく「なぜ」を考えているのが良い。
・「意識」は脳内のニューラルネットワークの活動の結果だけを「受動的」に受け取っている観察者にすぎない
・「意識」が主体的に何かを決断しているように感じるのは脳が作り出す錯覚にすぎない
・「意識」はエピソード記憶をするために存在している
・感情はクオリアを鮮やかにし、エピソード記憶にメリハリをつけるために存在している

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年4月18日
読了日 : 2020年2月21日
本棚登録日 : 2020年2月12日

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