これを読めば悲恋とか許されない恋愛とかの他の小説を読む必要はないかな。ロマンスと純情さと薄情さと後悔と最悪のエンディングすべてが詰まっている
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これをしも恋愛小説というべきであろうか。発端の1章を別とすれば続く2章だけが恋と誘惑にあてられ、残る7章はすべて男が恋を獲たあとの倦怠と、断とうとして断てぬ恋のくびきの下でのもがきを描いている。いわば恋愛という「人生の花」の花弁の一つ一つを引きむしり、精細に解剖しようというのだ。近代心理小説の先駆をなす作。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
フランス文学
- 感想投稿日 : 2023年6月28日
- 読了日 : 2023年3月28日
- 本棚登録日 : 2023年3月28日
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