冷ややかで時に残酷で、けして温まりそうにないのに気づけば人肌のようにしっとりと温かい。境界も存在もいつの間にかあやふやになり、あなたなのか私なのかわからなくなる。密やかに侵食される。迷い込む。怖い。ああ小川さんの物語世界だ。その物語世界に耽溺しつつ、読後には帰って来られた安堵の吐息をまずひとつ。ふう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年4月13日
- 読了日 : 2018年3月18日
- 本棚登録日 : 2018年4月13日
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