判決はCMのあとで ストロベリー・マーキュリー殺人事件 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2014年9月25日発売)
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本棚登録 : 337
感想 : 24
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ラノベっぽいので一瞬敬遠したのですが、
東川篤哉さんの帯に釣られて買ってしまいました。
(「東川作品よりこっちの方が面白そう!」って奴です)

それと前にいた職場で法律を扱っていたもので、
法律関係の小説にはついつい手を出してしまうという点も
購入を後押ししたのでした。

まぁ、設定から主人公の行動、各キャラの言動にいたるまで、
全くもってリアリティのかけらもなく、
完全なるフィクションだなぁという感じですが、
法廷をエンタテイメントにするという発想を突き詰めたのは
単純に面白かったですね。

行列のできる法律相談所という番組が
ほとんど法律を扱わないのが不満だった自分としては、
こういう法律バラエティがあってもいいなぁと
普通に思った次第です。
ま、法務省が認めるわけないとは思いますけど。

しかし面白い設定を思いついたものだなぁと思います。
法務省が法曹ならぬ放送とタッグを組み、
国民が興味を持つ事件について1クール12回で番組にするという
ふざけた設定ながら、実際にあったら面白そうな、
そんな設定なのです。

そこに法廷アイドルとして、
CSB法廷8(しーえすびーほうていえいと)なる
アイドルグループが絡んでくるあたり、
悪ノリもいいところなのですが、
まぁ設定が設定だけにそれすらも受け入れられちゃいます。

実際の裁判員制度とはかなり異なる描写だらけでしょうけども、
ちょっと裁判員制度に興味があるというレベルの方であれば、
面白半分で読んでみても良いかなとは思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年1月26日
読了日 : 2015年1月26日
本棚登録日 : 2015年1月26日

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