田口医師が主人公のバチスタシリーズの
なんと完結篇だということです。
アリアドネの弾丸を読んだときには
かなり感動したはずなのですが、
そのストーリーをすっかり忘れてるという体たらくで
読み始めてしまいました。
そのせいか、若干理解しがたい部分が出てしまい、
アリアドネの弾丸を読み直してから読めばよかったです。
ともあれ、2/3くらいまでは比較的平穏に進む物語です。
白鳥はあまり出番がないし、
新キャラの東堂医師は完全にコメディっぽい役回りで、
あれれ?という雰囲気のまま読んでいきました。
しかし物語の大詰めで一気に動きます。
まぁ予想通りのキャラが黒幕だった、という展開には
ちょっとだけ「そう来ちゃうの・・・」と残念な気持ちになりつつ、
そのうえで起きた事象については
ちょっと荒唐無稽すぎて「こんなんなっちゃうの?」と
これまで残念な気持ちになりました。
そしてラストシーンでは、まさかの展開。
大団円風にまとめていますが、
ちょっと無理にまとめた、不人気連載だった漫画が
突然最終回を迎えたような終わりにも思える印象でした。
これまでバチスタシリーズのファンだからこそかもですが、
どうにもスパっと腑に落ちない作品で
完結作品となってしまいました。
ともあれ、面白いことは間違いなく、
一気読みをしたので、一級品のエンタテイメントでした。
ただ、海堂尊さんにしてはちょっとなぁという、
そういう感想だと思っていただければと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2014年1月21日
- 読了日 : 2014年1月21日
- 本棚登録日 : 2014年1月21日
みんなの感想をみる