本書においては英語という科目を題材にしつつ、学習においては「スキーマ」、すなわちその分野における独特の頭の使い方があることを説く。
勉強をしていると、はじめの方は結構手探りで進んでいる感じがする一方で、とあるタイミングから視界が開けたようにわかるようになることがあるが、これは自分の中にスキーマが形成されたときに起こることなのだと思う。
理解力があればどんな学問もはやく吸収できるものと思っていたが、これは個別具体的な理解力というよりも、その学問のフレームワークレベル(すなわち相当程度抽象的なレベル)での理解力に依存しているものと思われる。
最初に記載した通り、本書は英語にフォーカスしてスキーマを説明し、”生きた英語”の身に着け方を説いているものではあるが、この考え方はより一般にあらゆる学問に適用できる考え方だと思った。
どんなことでも、大枠のレベルでの理解をしようとしなければ小手先の理解に終始してしまうし、自由自在に扱えるまで何かを学ぶためにはこういった理解と慣れが不可欠であると実感した。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス・応用
- 感想投稿日 : 2021年4月26日
- 読了日 : 2021年4月10日
- 本棚登録日 : 2021年1月30日
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