月に吠える 02 月に吠える

著者 :
  • 青空文庫 (1998年8月28日発売)
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感想 : 4

序には"「詩」とはなんぞや"と。詩の表現の目的とは。詩とは感情の神経を掴んだものであり、生きて働く心理学である。リズムは以心伝心である。詩は人間の言葉で説明することの出来ないものまでも説明できてしまうので、言葉以上の言葉でもある。
再版の序には、再版に至った理由などが語られており、それまでは自分のものぐさで絶版のままにしていたが、古本屋が定価より高く売っていたのと、熱心な読者により再版が決定したとのこと。
「詩」は文芸の仲間に入れられなかった。が、この詩集によって詩のスタイルが確立され、詩の新時代を作ったのである。
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底本「現代詩文庫 1009 萩原朔太郎」思潮社
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詩集例言
過去三年以来の創作九十余篇中より叙情詩五十五篇、長篇詩篇二篇を収録。
「地上巡礼」「詩歌」「アルス」「卓上噴水」「プリズム」「感情」、地方雑誌に掲載した作品を抜粋。機会がなくて発表出来なかったものも。
詩稿は推敲を加えて収録。
室生犀星「健康の都市」寄稿※著作権保護により掲載無し

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 電子書籍
感想投稿日 : 2019年12月31日
読了日 : 2019年12月30日
本棚登録日 : 2019年12月31日

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