日記堂ファンタジー

著者 :
  • 講談社 (2012年8月31日発売)
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本棚登録 : 207
感想 : 42
3

不思議なお話だった。
悩みを持っている人がやってくると、その人の悩みに寄り添った日記を紹介する店主。でも、読み終わっても、劇的に何かが起きたわけでもなく、解決したわけでもない。登場人物たちの悩みは解決したんだろうけど、キーパーソンであろう店主についても明かされることは少なくて、もやもや。
と思ったら、この店主のお話が幻想シリーズであることを知り、慌てて図書館で借りました笑
急いで読まなくては!!

人の日記を読むって、背徳感あるけど、すごく興味がある。実際にそういうお店があるらしいし、共感できることも多いのかもしれない。日記ってその人の内面を映し出すし、とてもとても繊細なその人の極々プライベートな部分が記されてるわけだから、その分共感も強いだろうし、同じ悩みなら背中を押されたり、勇気をもらったりするのかも。相手が見えないからこそ、嘘偽りない同情とかもない素直な言葉が沁みるだろうし、新たな閃きがあったりするのかもしれないな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 堀川アサコ
感想投稿日 : 2023年5月8日
読了日 : 2023年5月8日
本棚登録日 : 2023年5月8日

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