幻想郵便局 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2013年1月16日発売)
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本棚登録 : 71
感想 : 7
5

幻想シリーズで、前回読んだのはちょっとモヤモヤしたけど、今作はちゃんと読み終わった満足感があった!
まさかの幽霊やら神様やら、この世のものじゃないものが出てくる感じだったけど、心霊現象恐ーいっていうホラーを感じない面白さがあったな。あとがきで、堀川さんが「幽霊よりも生きている人の方がよほど怖いなんていうフレーズは、幽霊のこと知りもせずになんだか傲慢だと思うのですが。」って書いてて、なるほど納得!

色々不遇な真理子さんが、自分を理不尽に扱った人に対して、「しょうがない人ね。そんなに嫌だったなら云ってくれたらよかったじゃない」で済ませてるのが、かっこいいというか、愛される由縁なのかなと思った。人の間違いで、取り返しがつかないことなのに、しょうがない人ね。って。
どうしても日頃イライラしちゃう私だから、ふっと息を吐いて、苦笑いしながらしょうがない人ねって許せるような懐の深さがほしいよね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 堀川アサコ
感想投稿日 : 2023年9月14日
読了日 : 2023年8月2日
本棚登録日 : 2023年9月14日

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