この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講

  • ダイヤモンド社 (2012年6月1日発売)
3.69
  • (57)
  • (134)
  • (106)
  • (23)
  • (2)
本棚登録 : 1338
感想 : 116
5

この本と違うことを主張する人とは経済の話はできないと思っていいくらい、マクロ経済学って何?というのが超ざっくりだけどとてもわかりやすくまとめてある。
だからつまり、最近の新聞も、マクロ経済学の概ね世界の学者が同意していることは踏まえてない。
相変わらずの山形節で、訳者解説の
「マクロ経済学は、長期的な生活水準の向上をどう実現すべきか、そして短期的な安定をどう実現すべきか、ということを考える学問」
「経済を見てそれをそのまま説明することはできる(略)サロン談義にふけることはできる。美しいモデルを愛でることもできる。でも、そこで終わってはマクロ経済学の本意ではない。マクロ経済学は純粋学問ではあり得ない。経済がどうあるべきかという規範性がある。」
というコメントには、開発経済の現場にいる山形さんの思いがこもっている。
高校時代の自分に読ませたい本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済系
感想投稿日 : 2013年2月3日
読了日 : 2013年2月3日
本棚登録日 : 2012年8月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする