澄んだ水が流れるような、染み入る言葉一つひとつと、優しくもしっかりと物事を見つめた詩。
机や窓などの物質的なもの自体を、物質ではなくて記憶を止める媒介のように捉えて、机を見てみると、そこであった数々の物事や、嬉しい思い出、時には苦しい、悲しい思い出が蘇る。時を止めて、深呼吸してみよう、そうすると忙しい中にもふっと、落ち着く何かがある。
クレージーサラダを作る、新鮮な葉野菜をちぎって、オリーブオイルとチーズをかけて食べる。そういうシンプルな生活と、クラッシックの中にある静寂を、すごく大切に、楽しんで過ごしているように感じる。いつも何かが起こっているような喧騒の、カオスの現場にいればこそ、静寂と神聖な時を感じるということは非常に贅沢に思える。人の一日に必要なのは、意義であって意味ではない。いい言葉だと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年1月4日
- 読了日 : 2021年1月4日
- 本棚登録日 : 2021年1月4日
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