灯台にも色々と悩みがあるらしい。
できることと、できないことが両方あると、つい、できないことばかりを考えてしまいがちなのは、私も分かる気がする。
しかし、そんな悩みを内に抱えながらも、時には、誰かのために覚悟を決めて、できることを精いっぱいすることで、恐怖に立ち向かってみせる。
こうした、もうやるしかないという心意気は、成長の過程で自然に訪れるものなんだろうな。
そうした自己の成長と、自分の知らなかった、できること(良いところ)は、他の人が教えてくれることだってあるということ。
それって、自分のことを見ていてくれたってことだよね。
お互いを思いやる関係の素晴らしさは、表紙を見ればよく分かります。
最後に、小池アミイゴさんの、子供の魂が乗り移ったかのような、純粋で手作り感溢れるやさしい絵には、灯台の光や海の色ひとつとっても、全く同じ色がない繊細さを感じ、とても印象的でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2022年5月1日
- 読了日 : 2022年5月1日
- 本棚登録日 : 2022年5月1日
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