紅蓮の雪

著者 :
  • 集英社 (2021年2月5日発売)
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本棚登録 : 272
感想 : 49
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吐息の一冊。

読後、思わず吐息がもれた。
何度もギュッと心を締め付けられる感覚、苦しみにのみ込まれそうな感覚。これこれ!久々の遠田劇場だ。

親の愛を得られなかった理由、秘密とは…伊吹達の苦しみに連れ出された世界は苦、美、紅、白の世界。

随所でしぼりだされる苦しみは痛み一色の真紅の血を思い浮かべるほど。

子には何の罪もないのに親を選べず、身勝手さに左右される人生のつらさがのしかかる。

慈丹の存在に救われたな。まさに光へとの導きを感じた。

匂いたつような美を感じる大衆演劇の世界、降り止まぬ純白の紙雪。

雪が血を苦しみを何もかもを覆い尽くせ!
そう願った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年3月21日
読了日 : 2021年3月21日
本棚登録日 : 2021年3月21日

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コメント 2件

まことさんのコメント
2021/04/12

くるたんさん。こんにちは!

やっと読むことができました。
なんと今年初の図書館本なんです。
今まで、雪がいっぱいあって図書館にいけず、積読本中心に読んでいました。
『紅蓮の雪』は設定が『月桃夜』に似てる気がしましたが、また違う話で読まされました。引き出しの多い作家さんですね。
これからまた、くるたんさんの本棚からもお借りしに行きますのでよろしくお願いします(*^^*)。

くるたんさんのコメント
2021/04/12

まことさん♪こんにちは♪
わ、まことさんは雪国にお住まいなんですね。

これは久々の遠田劇場って感じでしたね。たしかに月桃夜の関係ですね…せつない。

次作も楽しみですね¨̮♡

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