吐息の一冊。
読後、思わず吐息がもれた。
何度もギュッと心を締め付けられる感覚、苦しみにのみ込まれそうな感覚。これこれ!久々の遠田劇場だ。
親の愛を得られなかった理由、秘密とは…伊吹達の苦しみに連れ出された世界は苦、美、紅、白の世界。
随所でしぼりだされる苦しみは痛み一色の真紅の血を思い浮かべるほど。
子には何の罪もないのに親を選べず、身勝手さに左右される人生のつらさがのしかかる。
慈丹の存在に救われたな。まさに光へとの導きを感じた。
匂いたつような美を感じる大衆演劇の世界、降り止まぬ純白の紙雪。
雪が血を苦しみを何もかもを覆い尽くせ!
そう願った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年3月21日
- 読了日 : 2021年3月21日
- 本棚登録日 : 2021年3月21日
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コメント 2件
まことさんのコメント
2021/04/12
くるたんさんのコメント
2021/04/12