インパクトには欠けるものの、広げられた個々の題材がどう繋がりどう収束するのか…予想できた箇所も含めて興味が尽きない、読ませてくれる作品だった。
相反するものは常に背中合わせ。ふいに反転する瞬間、善意だと信じる悪意、歪んだ判断力で選り分けられるその怖さが心に残る。
そして黒い過去に囚われた人生、白い未来を必死に求め足掻く姿…再生の物語はやるせなさ、哀しみもしっかり残す。
章タイトルがこれまた印象的だった。声に出してつぶやきたくなる雰囲気を漂わせる後半の章タイトルに特に心が疼く。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年1月12日
- 読了日 : 2020年1月12日
- 本棚登録日 : 2020年1月12日
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コメント 2件
あいさんのコメント
2020/01/12
くるたんさんのコメント
2020/01/13