一気読み。
一億円横領事件。
ごく平凡な生活を営む主婦が何故に?角田さんの描く一人の女性の転落人生。
静かに、でも力強く心情が伝わってくるのがお見事。
ごく普通のリアル感溢れる日常と背中合わせにあるかのような向こう側の世界。
それは彼女にとって乾いた砂漠のような心を潤してくれる小さなオアシスだったのかも。
些細な一言が砂漠に、些細な一言がオアシスに…そう思うと誰もがいつ道を誤ってもおかしくない、その恐怖を感じる。
人ってこんなにも簡単に道を踏み外してしまうのか…その恐ろしさを味わえた一気読み作品。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年2月3日
- 読了日 : 2021年2月3日
- 本棚登録日 : 2021年2月3日
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