あおのじかん

  • 岩波書店 (2016年6月29日発売)
3.91
  • (42)
  • (60)
  • (26)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 732
感想 : 72
4

あおのじかん
2016.06発行。字の大きさは…大。
文、絵は、イザベル・シムレールさん
翻訳は、石津ちひろさん

全てを青を中心に置いて作った絵本です。
青といっても、薄い「こなゆきいろ」の青から、濃紺の「まよなかのそらいろ」の青まで32種類の青色で描かれたフランスの絵本を翻訳したものです。
私は、青のなかでも「おはじきのいろ」が好きです。

ページを開けると、透明な、やさしい青色の中に、夜明けのいろに感動し、目が奪われます。

おひさまが しずみ
よるが やってくるまでの ひととき
あたりは あおい いろに そまる
――それが あおの じかん

夜が明け、朝のすがすがしさの中に動物たちが動き出します。
アオカケスがジェーツ、ジェーツと
北極キツネが、とことこと
コバルトヤドクガエルがゲッゲッゲッと……動き出します。
そして日が暮れるまでを、その全てを青色を中心に表現しています。
本を閉じるまで、青の中に吸い込まれて行くような……時間でした。
イザベル・シムレールさんの本を読むのは初めてです。

【読後】
青といっても、いろんな青が有るのを知りました。
そして、青の美しい世界に、引き込まれて行きました。
2021.01.09読了

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 詩集、絵本、写真
感想投稿日 : 2021年1月9日
読了日 : 2021年1月9日
本棚登録日 : 2020年12月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする