ブラックペアン1988

著者 :
  • 講談社 (2007年9月21日発売)
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本棚登録 : 2929
感想 : 427
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手術現場の壮烈さに、真っ赤の血にのけぞりと……。
ブラックペアン1988
2008.10㈱大活字発行。字の大きさは…大活字本。2022.03.01~17音読で読了。★★★☆☆
1年目の外科研修医・世良雅志が、魑魅魍魎の渦巻く大学病院で成長していく物語です。

1988年5月。人口20万人の小地方都市で、首都東京への通勤圏内の縁にかろうじてひっかかっている桜宮市にある東城大学医学部付属病院に勤める1年目の外科研修医・世良は、医師国家試験に合格し、憧れの佐伯教授率いる佐伯外科に入る。そこには、佐伯教授以下錚々たる医師による手術と講習会が日夜繰り広げられている。
世良は、その中に巻き込まれながらも手術の基本である糸結びをかかさずに行っていく真面目さと、手術助手としての大胆さをもっている。

【読後】
医療用語が飛び交い、真っ赤な血が溢れる手術のさまが生々しく。読んでいて目をそむけることがたびたび起きます。そして大学病院内の確執と、佐伯教授への忠誠心と、機会をうかがう者たち。最後は、病院長選挙へと突き進んでいきます。物語は、テンポ良く、展開が早くよいですが。医療用語に躓き、手術現場の壮烈さに、真っ赤の血にのけぞりと大変でした。

【音読】
2022年3月1日から17日まで、大活字本を音読で読みました。この大活字本の底本は、2007年9月に講談社から発行された「ブラックペアン1988」です。本の登録は、講談社で行います。㈱大活字発行の大活字本は、第1巻~第3巻までの3冊からなっています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察小説、ミステリーなど
感想投稿日 : 2022年3月19日
読了日 : 2022年3月17日
本棚登録日 : 2022年3月1日

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