軽く読める金田一もの3篇。
『華やかな野獣』★★★
表題作。貿易会社を経営する美貌の敏腕家、高杉奈々子が主催する破廉恥パーティー(!)で起こる殺人。
『暗闇の中の猫』★★★
終戦後の東京、金田一最初の事件。とある銀行強盗事件にまつわる顛末。
『睡れる花嫁』★★★★
朽ちたアトリエに花嫁装束の腐乱死体。陰惨な事件。
最初の2篇が、わりと普通で油断していただけに『睡れる花嫁』はちょっと驚いた。ある程度は予想できたがひとひねり有り。そのひとひねりが良かった。
金田一耕助の神出鬼没さがちょっとコントの様でもある。
短篇なのにそれぞれ人が死に過ぎる。いや、いいんですけど。
金田一さん、なにやってんの。笑ってる場合じゃないよ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ(国内)
- 感想投稿日 : 2012年3月26日
- 読了日 : 2012年3月26日
- 本棚登録日 : 2012年3月26日
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