華やかな野獣 (角川文庫 緑 304-37)

著者 :
  • KADOKAWA (1976年8月1日発売)
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本棚登録 : 98
感想 : 10
3

軽く読める金田一もの3篇。

『華やかな野獣』★★★
表題作。貿易会社を経営する美貌の敏腕家、高杉奈々子が主催する破廉恥パーティー(!)で起こる殺人。

『暗闇の中の猫』★★★
終戦後の東京、金田一最初の事件。とある銀行強盗事件にまつわる顛末。

『睡れる花嫁』★★★★
朽ちたアトリエに花嫁装束の腐乱死体。陰惨な事件。

最初の2篇が、わりと普通で油断していただけに『睡れる花嫁』はちょっと驚いた。ある程度は予想できたがひとひねり有り。そのひとひねりが良かった。

金田一耕助の神出鬼没さがちょっとコントの様でもある。
短篇なのにそれぞれ人が死に過ぎる。いや、いいんですけど。
金田一さん、なにやってんの。笑ってる場合じゃないよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ(国内)
感想投稿日 : 2012年3月26日
読了日 : 2012年3月26日
本棚登録日 : 2012年3月26日

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