記憶の果て(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2014年3月14日発売)
3.12
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本棚登録 : 176
感想 : 14

初読:2004/12/25(ノベルス)
再読:2014/03/23(文庫上下巻)

最近ついに、やっと、なぜか今になって浦賀和宏ブームが起きているらしく、長らく絶版となっていたデビュー作が新装版で刊行されました。
初読から10年弱経っているので、内容はほぼ全く覚えていませんでした。そうか、こんな話だったか…。
当時自分は高校生だったのであまり感じませんでしたが、改めて読んでみるとやっぱり作者の若書きっぽさを感じました。文体とか、その自意識とか。痛々しい青春。それを多少客観的に見れるくらいには自分も大人になったということでしょうか。
真相が二転三転するというのはいかにもミステリ的だし、口論や喧嘩のシーンもあるけれども、森博嗣も推薦文で書いていたように(それは『時の鳥籠』でしたが)、全体を通して、静かな印象でした。

しかし、この始まりでこのあと同じシリーズがあんなどろどろした展開になるとは。
ノベルスを古本屋で買い集めようと思っていたのですが、とりあえず文庫待ちにします。
絶対に『浦賀和宏殺人事件』を文庫化してくださいね!!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: メフィスト賞
感想投稿日 : 2014年3月23日
読了日 : 2014年3月23日
本棚登録日 : 2014年3月23日

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