友人に勧められた一冊。
真山作品はこれが初かな?
面白かったです。
震災復興を機にカリスマ的人気を集める総理大臣・宮藤。
物語は宮藤を支える側近の白石と新聞記者の神林、二人の視線で描かれています。
アフリカの途上国で起きたジェノサイドを伝える小さな記事からすべてが始まり、二人は政権の闇の部分を知ることになるー。
別の作家さんで私がとても好きな作品があるのですが
それもカリスマ的人気政治家が独裁者に変わる危うさ、流れに任せるのではなく「考える」ことの重要性を描いていたので私はこういったテーマが好きなのかもしれません。
ただし薄っぺらい内容になることは許されないテーマゆえ、作家さんの力量が問われると思います。
その点、この作品は最後まで読み応えのあるもので大変面白かったです。
また、権力欲について書かれた巻末の解説もとても興味深く、改めて考えることの重要性を痛感しました。
2017年13冊目。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年9月14日
- 読了日 : 2022年9月14日
- 本棚登録日 : 2022年9月14日
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