評判がよかったから手に取ってみたんだけど……
想像よりもずっと軽くて浅くて安っぽい。
期待はしていなかった。新人だから。
でもそれ以上の軽さと浅さだった。
竹取について資料はよく調べてきたなーとは思うんだけど、
設定だけ、言葉だけ持ってきてるけど活かせてない。
最初の展開から人物の造形、言葉づかいやらなんやらが全て薄っぺらい。
まるでどこぞのRPGゲームを見ているような展開。
「お前たち自分で生きろよ!」→村人一同ハッ!
ていう流れの浅いこと……。ええ、もっと早く立ち向かえばいいのに。
珠さえ奪えばいいんだから寝てる間に盗むなり奪うなりなんなり出来るよね?
敵キャラや生い立ちも、いかにも軽くテンプレ、ステレオタイプを抜けなくてキャラが生きていない。
読むのが苦痛だった。
勾玉三部作に似た~と言ってる人もいたけど、影響は間違いなく受けているけど一緒にしないで欲しい。
というか展開や設定がかなり「白鳥異伝」とにてるよなあ。
アキの生い立ちも白鳥異伝だし翼もそういうキャラいたよね。
流し読みしたけど、この作者の伝えたい熱いテーマみたいなのは伝わってくるんだけど、とにかく「安っぽくて薄っぺらい」しか出てこなかった。
そういう部分においては全然筆力足りてないと思う。
新人でもプロなんだよね。この本1500円もするんだよ。
その値段に釣り合った価値はない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年12月10日
- 読了日 : 2012年1月28日
- 本棚登録日 : 2011年12月9日
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