殺戮にいたる病 (講談社ノベルス アK- 5)

著者 :
  • 講談社 (1994年8月1日発売)
3.53
  • (15)
  • (19)
  • (35)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 189
感想 : 27
4

かまいたちの夜で有名な我孫子武丸の傑作

最初に読んだ時は見事に騙された。ヒントも実にうまく、二回目に読むと確かにそこら辺中にヒントがある。

しかし、これは仕方ないのかもしれないが、あくまで最後のどんでん返しの為に文章全体が計算されていて、真相を知ってから読むと少し違和感を感じる描写があるかなと思う。だから、ヒントはあるがノーヒント状態になり、真相を知った後もカタルシスが思ったよりもない。

凄く面白いのは間違いないが、何故か「凄く惜しい」となってしまう一冊だった。

ただ。間違いなくオススメです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年11月20日
読了日 : 2015年11月20日
本棚登録日 : 2015年11月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする