どうも那須きのこは初めてで、特に地の文体に惚れたとかいうわけでもないので、この不思議な料理をどうやって食べたものか理解できなかったので、解説がとても役に立った。それでも中巻の前半はなんだかよく分からず、「とにかく魔術が出てきた良かった」と胸を撫で下ろし、解説が菊池秀行なので「伝奇だから…魔人の血斗的な概念で処理すれば…」と中盤まで乗り切り、終盤は急になるしまゆり的になってきて、要するに臙条の必死さがいじらしく人間的であったので、気持ちよく乗り切れた。
しかし黒桐は思わせぶりに出てきてすかーっと外れたような印象。
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- 感想投稿日 : 2021年9月9日
- 読了日 : 2021年9月9日
- 本棚登録日 : 2021年9月9日
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