こんな夜は (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2014年2月6日発売)
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本棚登録 : 1206
感想 : 74
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小川糸さんの言葉の選択が好き。寂しい夜に寄り添ってくれそうなタイトルにひかれ、手に取った。ドイツでのベルリンでの生活や、日本でごはんを作っている場面が、特によかった。東日本大震災の年に執筆された作品だったようで、「生きていくことは辛いことだけど」という言葉が印象的だった。決して忘れてはいけないことだけれど、今現在の自分の生活に精一杯な時には、読むのを避ける選択をとってもいいかも。
今この感想を今書きながら気づいたのは、小川糸さんも当時の社会情勢のなかで精一杯生活されていたのだろうな、ということ。やっぱり他者のことを想像できる、共感することができる、あたたかい心の持ち主だからこそ、私は小川糸さんの執筆される作品に惹かれるのだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年2月5日
読了日 : 2023年2月5日
本棚登録日 : 2022年4月7日

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