知世ちゃんと、彼女を囲む人たちのお話。一人ひとりの想い、葛藤、価値観、選択、行動が密に描かれており、とりわけ椎名さんと知世ちゃんのやりとりは 大事に慎重に2人の繊細な関係を育んでいく様子が綴られており美しい。誰しも人には見えない悩みや棘を抱えていて、見えないからこそ他人に嫉妬したり求めたりしてしまうんだろうな。章で語り手が変わるので これは誰だっけ、となりながらも、最後はまあるく着地できる温かい小説。(なにより美味しいものの描写が素敵!)
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- 感想投稿日 : 2023年3月22日
- 読了日 : 2023年3月21日
- 本棚登録日 : 2023年3月16日
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