"書店ガール"の第2巻。前巻でペガサス書房を辞め、新たに吉祥寺に進出する"新興堂書店"の店長としてリクルートされた理子が、新店舗の店長として奮闘する様子を描いている。
本屋だけでなく、同じショッピングビルに入っている他業種の店舗ともコラボしたブックフェアを企画し、成功を納めるなど、働くこと、チャレンジすることの楽しさが伝わってくると同時に、そこで紹介されているいろんな本を読みたくなった。
一方、理子に副店長の田代に対する好意以上の感情が芽生えるという新展開を期待させつつも、田代の異動により、プラトニックな関係のまま終わる。でも、田代がブックフェアのために選んだ本についてのPOPに残した言葉は、理子への思いを綴ったメッセージそのもので、少し気持ちが暖まった。
また、店員の亜紀が妊娠、育児に対して保守的だった夫が、自分の左遷もあり、育児に協力的な姿勢を見せるようになる様子は、働く女性が妊娠、育児をしながら働くことのハードルの高さを示していると思うが、
待遇面では必ずしも恵まれているとは言えないのに、それでも働きたいと思える書店いんという仕事に惹かれる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年8月17日
- 読了日 : 2021年8月17日
- 本棚登録日 : 2021年8月17日
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