同名のアニメーション映画と同じく、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を漫画家ますむらひろし氏が漫画化した作品。
人物を猫として描くことには映画の公開当時から賛否両論があった。
でも僕はこれで良いと思う。
ちょっとしたコマのすみの絵でもますむら氏は手を抜いていないからだ。
賢治独特の言い回し、たとえば、「水素よりもすきとおって」いる銀河の水が「手首にぶつかって」「うつしい燐光をあげて、ちらちら燃える」なんていう表現を普通、漫画にできるだろうか? それをしてしまうんだからすごいではないか。原作への深い愛がなければとうていできない離れ業だ。
同じ『銀河鉄道の夜』ファンとして、愛のある漫画化なら僕は評価する。
そしてなにより猫。
猫が好きで宮沢賢治のファンの僕はもうそれだけでおなかいっぱい。
ねこぎんがー♪
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本の本
- 感想投稿日 : 2010年3月16日
- 本棚登録日 : 2010年3月16日
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