生まれ出づる悩み (角川文庫クラシックス あ 1-2)

著者 :
  • KADOKAWA (1997年6月1日発売)
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感想 : 7
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『生まれ出づる悩み―この作には白樺派らしい人道主義が、一筋に個性をのばす人間への隣人愛となってほとばしっている。「クララの出家」は現世にひかれる心を感じながら、神と共にある清浄な世界に憧憬する。共に、芸術への精進、聖なるものへの登高という武郎の霊的一面を代表する注目すべき作品。他に「フランセスの顔」「石にひしがれた雑草」併載。』(本書表紙より)


目次
生まれ出づる悩み/フランセスの顔/クララの出家/石にひしがれた雑草


生まれ出づる悩み
(冒頭)
『私は自分の仕事を神聖なものにしようとしていた。ねじ曲がろうとする自分の心をひっぱたいて、できるだけ伸び伸びした真直な明るい世界に出て、そこに自分の芸術の宮殿を築き上げようともがいていた。』


『生まれ出づる悩み』
著者:有島 武郎(ありしま たけお)
出版社 ‏: ‎角川書店
文庫 ‏: ‎256ページ
ISBN‏ : ‎9784041029039

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月15日
読了日 : 2021年10月15日
本棚登録日 : 2021年10月15日

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