夢十夜 他二篇 (岩波文庫 緑 11-9)

著者 :
  • 岩波書店 (1986年3月17日発売)
3.75
  • (155)
  • (149)
  • (271)
  • (11)
  • (4)
本棚登録 : 1556
感想 : 196
3

32冊目『夢十夜 他二篇』(夏目漱石 著、1986年3月、岩波書店)
「小品」と称される、漱石の短編作品を集めた文庫本。表題作の他、「文鳥」と「永日小品」という作品が収録されている。表題作は、10本の短い短編からなる連作である。胸を締め付けるほどロマンチックな「第一夜」、背筋も凍るほど恐ろしい「第三夜」、コメディとトラジェディが見事に同居している「第十夜」など、バラエティに富んだ短編が揃っている。夢と現の境目がわからなくなるような、独特の読後感に痺れる。漱石ビギナーにも易しい一冊。
「こんな夢を見た。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説:短編集
感想投稿日 : 2022年5月18日
読了日 : 2022年5月18日
本棚登録日 : 2022年5月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする