66冊目『三月は深き紅の淵を』(恩田陸 著、2001年7月、講談社)
謎多き稀覯本「三月は深き紅の淵を」を廻る4つの物語。
メタフィクション的な要素を持った作品ではあるのだが、とにかく奇怪で複雑な構造をしており、最後の最後までどのような結末を迎えるのか全く予想もつかなかった。
ほとんど実験小説のような作品であり、著者本人が自らの筆力を試すために本作を執筆したのでは無いだろうか、と思わずにはいられない一冊であった。
「あたしはいつか必ず、『小説のなる木』を見つけだしてみせるんだから」
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説:ミステリー
- 感想投稿日 : 2022年10月18日
- 読了日 : 2022年10月18日
- 本棚登録日 : 2022年10月6日
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