「バブル入社組」世代の苦悩と戦いを鮮やかに描く。巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられ、東京中央銀行の半沢直樹。会社内の見えざる敵の暗躍、金融庁「最強のボスキャラ」との対決、出向先での執拗ないじめ。四面楚歌の状況で、絶対に負けられない男達の一発逆転はあるのか?(親本は2008年刊、2010年文庫化)
・第一章 銀行入れ子構造
・第二章 精神のコールタールな部分
・第三章 金融庁検査対策
・第四章 金融庁の嫌な奴
・第五章 カレンダーと柱の釘
・第六章 モアイの見た花
・第七章 検査官と秘密の部屋
・第八章 ディープスロートの憂鬱
半沢直樹シリーズ第2作。勧善懲悪で、読んでいて楽しい。3時間余りで一気に読んでしまった。
半沢直樹の活躍ぶりも痛快だが、本書のもう一人の主人公は、銀行で競争に破れた近藤の復活の物語でもある。本書の最後で、出向を解かれ銀行に戻ることが出来た近藤。一度失敗した男が、トラウマを克服し、職業人としての誇りを取り戻す様は、多くのサラリーマンの共感を得るのではないだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年9月13日
- 読了日 : 2017年9月13日
- 本棚登録日 : 2017年3月11日
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