ある晴れた夏の朝

著者 :
  • 偕成社 (2018年7月13日発売)
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感想 : 114
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アメリカの高校生8人が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非に対してディベートする‥‥
え?ディベートする必要ある?“非“に決まっているじゃないか!と、まず思ってしまいました。
でも、そう思うこと自体、自分だけが正しい、聞く耳持たずの姿勢ですね。8人の高校生のディベートのやり取りを読みながら反省しました。
人というのは、どうしても自分と違う考えの人を遠ざけ、自分を傷付けた相手を憎んでしまう。
それではいつまでも平行線のままなのだ、ということに気付かせてくれる一冊。
戦う相手は、われわれ人類共通の敵、すなわち、無知や憎悪や偏見なのだということを教えてくれる一冊。
みんなに読んでもらいたい一冊だけど、やっぱり中高生にお薦めしたい。
自分の意見を持ちつつ、相手のバックグラウンドにも理解を示す‥‥10代のうちに、出会ってもらいたい一冊です。

さてさてさんのレビューを読んで手に取りました。
素晴らしい本に巡り合わせていただきありがとうございます!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月16日
読了日 : 2022年7月16日
本棚登録日 : 2022年7月16日

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コメント 7件

さてさてさんのコメント
2022/07/16

こっとんさん、こんにちは!
とても驚きと気づきの多い作品だと思いました。お書きになられている通り、原爆投下についての考え方って”否”以外ありえないと思っていました。というより、それ以外の答えなど考えるという発想自体持ち合わせていませんでした。
この世にはいろんな考え方があり、だから争いはいつまでもなくならない、とても残念ですが、この作品を読んで、そんな現実に思いを馳せました。
今年上半期のベスト本に選んだ作品ですが、恐らく今年のベスト、というより、私の記憶にずっと残り続ける作品になるだろうと思います。
私も出会えて本当に良かったです!

こっとんさんのコメント
2022/07/16

さてさてさん、こんにちは♪
本当に驚きと気づきの多い作品でした。
さてさてさんのおっしゃる通り、
『この世にはいろんな考え方があり、だから争いはいつまでもなくならない』のですよね。
でも、だからこそお互い歩み寄るんだ、という作者のメッセージを受け取りました。
私にも忘れられない作品になると思います。

さてさてさんのコメント
2022/07/16

こっとんさん、そうですよね。
お互いの歩み寄りの先の未来、そのことを感じられたからこそ、この読後感があるんですよね。私のコメント、ひとことが足りませんでした。こっとんさんに、まとめていただいて、ストンと落ちました。
どうもありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします!

こっとんさんのコメント
2022/07/17

さてさてさん、こちらこそ引き続きこれからもよろしくお願いします♪
さてさてさんの本棚は私の知らない本がたくさんで、いつも楽しみにしています♪

shukawabestさんのコメント
2022/10/11

shukawabestです。
さてさてさん、こっとんさんのレビューで気になり、昨晩、僕もやっと読むことができました。いい本ですし、ずっと心に留めておいたほうがいいテーマや両者のディベートの流れだと思います。
いい本、ありがとうございました。

こっとんさんのコメント
2022/10/11

shukawabestさん、こんばんは。
コメントありがとうございます♪
この本、本当に素晴らしい作品ですよね。
さてさてさんのレビューを読まなければ、まず出会わない本でした。
そう思うと、このブクログの存在の有り難さが身に沁みます!
そして、同じ趣味を持つ皆さんとの出会いに感謝の毎日です!
これからもずっと皆さんと繋がっていられたらいいなぁと思っています。
どうぞよろしくお願いしますね♪

shukawabestさんのコメント
2022/10/11

ありがとうございます。本当に一つの気になるレビューで繋がってきますね。また、こっとんさんの本棚で気になるレビュー見つけたら読みますので、こちらこそよろしくお願いします。

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