『あなたは小学5年生より賢いの?』なんてクイズ番組があるくらいだから、小学校高学年になるともう小さな大人なんだと思います。知力も体力もぐんぐん伸びてくる時期で、心も体も思春期の入り口、そして人間関係の複雑さにも巻き込まれて結構いっぱいいっぱいの毎日を過ごしているのかもしれないなぁと思います。
複数の人間が集まればそこはもう社会の縮図で、教室の中での自分の立ち位置なんかを意識し始めるお年頃でもあるのでしょう。
その上、先生や親という大人が絡んでくるとなると‥‥子どもって毎日大変ですね(汗)
小学校高学年の子どもたちが主人公の短編集。全編を通して『先入観』に囚われるのがいかに危険かということ、大人の先入観がいかに子どもたちに影響を与えているかということが伝わってきました。
全部を真に受けて、大人を信用してはいけない。疑う時は疑わなければいけない。
疑われるのは大人として悲しいけれど、私もそうやって大人になってきたんだよなぁ。
子どもの頃を思い出す意味でも、今の自分を戒める意味でも良い読書時間でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年7月13日
- 読了日 : 2021年7月13日
- 本棚登録日 : 2021年7月13日
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