とても美しい物語でした。
作品全体に静謐さや深さや煌めきや、そういったものが感じられました。
それはきっと、ピアノと北海道の自然がもたらすものなんだと思います。
でも一番美しいのは若い登場人物たちの心だと思いました。ピアノの調律師二年目の外村とピアノが大好きなふたごの高校生の和音と由仁。
この三人のピアノや調律に向けるまっすぐな思い、迷い、覚悟。そこに静かに深いものが感じられて、最後は本当にキラキラ輝いて見えました。
覚悟が決まった三人のラストには、心が震えてしまって涙がこぼれました。
この若い三人、これからどんな風に成長していくのか、と期待に胸が膨らみます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年7月7日
- 読了日 : 2021年7月7日
- 本棚登録日 : 2021年7月7日
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