時をかけるゆとり (文春文庫 あ 68-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2014年12月4日発売)
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本棚登録 : 9782
感想 : 832
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『そして誰もゆとらなくなった』の図書館順番待ち中です。その前に三部作を最初から読んでおかねば!と手にしました。皆さんのレビューの通り、何度爆笑したことか!あの小説を書いた人と同一人物ですか?もうこれから小説を読む時もあなたの便意や痔のことがどうしても頭を過ってしまいますよ‥‥
お腹が弱く、いつでも時限爆弾を抱えているような朝井さん。昔、知り合いがやはりどうしてもトイレが我慢できずに飛び込んだオフィスビルで、受付のお姉さんに何も言わずとも「(トイレは)あっちです!」と言われたという話を思い出しました笑笑笑
学生時代の旅の話も面白かったですね〜
社会人と違ってお金はないけど時間はある‥‥そういう旅行、私もよくしてました。青春18きっぷを使って真夜中の東京駅から東海道本線に乗り西へ西へと向かう‥‥バイト先の喫茶店で廃棄になったケーキをしこたまもらってきて、友だちと爆食いしながら‥‥そして、翌朝到着した駅でいきなり情報番組のリポーターらしき人につかまり、マイクを向けられて『この夏の思い出を教えてください!』なんて聞かれて、友だちはうまいこと答えてるのに私はしどろもどろになっちゃってモゴモゴしちゃって、私って‥‥と落ち込んだあの日。
あー思い出すなぁー。学生時代のおバカな日々。
でも、あのおバカな日々が今となっては貴重な財産ですよね。
そんなことを思い出させてくれる一冊でした。
あー面白かった!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年11月16日
読了日 : 2022年11月16日
本棚登録日 : 2022年11月16日

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