うつくしが丘の不幸の家

著者 :
  • 東京創元社 (2019年11月20日発売)
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本棚登録 : 2355
感想 : 256
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うつくしが丘の、ある家に住んだ様々な人たちの物語。
今現在の住人から、章ごとに先代の住人、そのまた先代の住人‥‥と時を遡っていきます。
住人が替わるということは、何かしらの理由があってその場を離れるということですよね。
あまりにも住人が替わるので『不幸の家』と呼ぶ人もいる。
でも、お隣に住む信子さんは、その様々な住人を全て見てきた人。そしてちょっとお節介を焼きつつ見守ってきた人。章が進む毎に(時を遡る毎に)信子さんの物語も見えてきます。

家は一生に一度の大きな買い物。“夢“を買うと言ってもいいくらいのもの。でも「家なんて、ただのいれもの」なんですよね。見方を変えれば全てが変わってくるんですね。

エピローグで『○○君!』と叫んだ人は私だけではないはず 笑
こう繋がってくるかぁ、と笑顔で読み終えました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年11月23日
読了日 : 2021年11月23日
本棚登録日 : 2021年11月23日

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