文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2006年9月16日発売)
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本棚登録 : 4001
感想 : 298
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純粋とは、生死とは、弔いとは、と無意識下の価値観を揺さぶられた。
百鬼夜行シリーズの中でも本作が1番好きという感想を多数拝見して読んだが、納得の内容だった。

『謎とは知らないこと。』
知らない方が良かったことなんて、世の中溢れていて、後悔ばかりだ。
無知は罪とも思う。いつもせめぎ合っていて目を塞ぎたくなる気持ちを思い出して噛み締めてしまった。

世の中は汚い。嘘や虚栄、誤魔化しで人を利用しているのを見るのは本当に心が擦り切れる。
でもはたして純粋なことは良いことなのか?本作で強く考えさせられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月11日
読了日 : 2024年4月11日
本棚登録日 : 2023年11月4日

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