よるのふくらみ

著者 :
  • 新潮社 (2014年2月21日発売)
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本棚登録 : 1458
感想 : 207
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兄、圭佑がEDで婚約者みひろとセックスレスが原因で、弟、裕太とみひろが最終的に結婚する。
3人とも商店街の幼馴染である。
人間の本能が勝り性欲の在り方が生々しく感じた。

よるのふくらみの章で、セックスレスで悩む、みひろが圭佑と別れを切り出す。
愛があるけどセックス出来ない圭佑を見ていると倦怠感しかなかった。
ヤゴが孵化し旅立つシーンが、圭佑とみひろの旅立ちの様に描かれたいる点が儚く思った。

許し許され人は繋がりを持って行く。愛の温もりを感じながら。
そんな官能的な文体が切なく綺麗に描かれていました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月8日
読了日 : 2023年3月8日
本棚登録日 : 2023年3月8日

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