はじめて学ぶ生命倫理: 「いのち」は誰が決めるのか (ちくまプリマー新書 167)

著者 :
  • 筑摩書房 (2011年10月5日発売)
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本棚登録 : 431
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ちくまプリマ新書の想定される読者層は、本来主に中高生なのだろうけど、大人でも十分読み応えある本が多いと思う。本書もまさにその1冊。
生命倫理学は、学生の頃(当時は「生命倫理学」としてジャンルがきちんと確立していなかったかもしれないけど)講義を受けたことはあるが、社会人になり忙しさにかまけて、ニュースなど実際のケースの報道に接しても、正直そこまで深くは考えていなかった。なので本書で改めて、深く考えるきっかけを与えてもらったし、数十年前に比べると、学説や裁判例などもかなり蓄積されていて、論点もかなり整理されてきているのだなあという感想を持った。さらに当時では考えられなかった新しい論点も出てきているし、今後も紹介されている参考文献に当たっていきたいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他専門
感想投稿日 : 2021年2月15日
読了日 : 2020年8月21日
本棚登録日 : 2021年2月2日

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