わかったような、わからないような。ただ確実に言えることは、生きている「今」が奇跡ということ。
花しすは、過去や過去の自分を忘れたくなくて、それを振り返ることでしか安心して毎日を生きていかれなかったのかもしれない。自分は過去も今も同じキャラクターの人間であって、未来の自分も変わらずそうしていくべきなのだと確証するためにレコーダーは必要だった。だけど、「今」のいのちは「今」そのときにしかない奇跡であって、どんなかたちであれ祝福されているのだと花しすは気づく。忘れて、忘れられて、それでも生きている「今」の自分が一番に祝福されている。そう思えて初めて人は愛に素直になれるしもっと自由に生きられるのだと思った。
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- 感想投稿日 : 2016年4月28日
- 読了日 : 2016年4月28日
- 本棚登録日 : 2016年4月28日
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