逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)

著者 :
  • 平凡社 (2005年9月1日発売)
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本棚登録 : 2678
感想 : 211
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幕末、明治初期は大昔というほど昔でもないのでなんとなくわかった気になっているが、全くの思い違いだということを知った。
当時の日本人は、我々にとってほとんど異邦人である。
もちろん、部分的に現代日本人に繋がるところもあるが…

この本は、もう二度と会うことのない、まさに逝ってしまった人たちの面影を伝えてくれる本である。

わずか150年ほど前に、この国に全く別の「文明」があったこと。
久々にドキドキする読書体験だった。


ちなみにこの本を読んで王子に行ってみたくなり、王子稲荷や王子神社、飛鳥山公園あたりを散策したが、昔の面影を辿るのは困難だった。

この本を読むと、王子に限らず外国人たちが称賛してやまなかった当時の日本の風景を見たくてたまらなくなる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文
感想投稿日 : 2020年1月29日
読了日 : 2020年1月29日
本棚登録日 : 2020年1月22日

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