三八式歩兵銃 ――日本陸軍の七十五年 (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房 (2021年3月12日発売)
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【書誌情報】
『三八式歩兵銃――日本陸軍の七十五年』
著者:加登川 幸太郎(かとがわ・こうたろう)(1909-1997)
解説:一ノ瀬 俊也
装丁:神田 昇和
装画:着剣した三八式歩兵銃を手に歩哨に立つ兵士(1937.09.11 馬廠、毎日新聞社)
シリーズ:ちくま学芸文庫
定価:2,090円(税込)
Cコード:0131
整理番号:カ-53-1
刊行日:2021/03/10
判型:文庫判
ページ数:752
NDC:396.21 陸軍
ISBN:978-4-480-51039-6
JANコード:9784480510396

 明治の創設から昭和の解体まで、本書は日本陸軍75年の歴史を描いた全史である。三八式歩兵銃は、かつての日本の若人なら誰もが一度は手にした兵器であり、軍の象徴であった。旅順の堅塁を白欅隊が肉弾突撃したとき、あるいは特攻隊将兵が爆薬もろとも敵艦に突入していったとき、日本陸軍は何をしたか。日清・日露・第一次世界大戦・日中・太平洋戦争における日本陸軍の行動を密度高く記述する。元・陸軍中佐の著者は「無数の将兵の苦闘を偲びながら、これに報いえなかった陸軍のふがいなさの因果を明らかにしようとした」と述懐する。兵器写真を多数完備した、軍事資料としても貴重な、渾身の興亡全史。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480510396/


【目次】
図 [002-003]
地図 [004-005]
目次 [007-008]

第一章 肉弹 011
第二章 明治の新軍 050
第三章 国防軍を目指して 088
第四章 日清戦争 127
第五章 日露戦争 165
第六章 日露再戦に備えて 190
第七章 攻擊精神 235
第八章 藩閥、軍閥をたおせ 264
第九章 世界大戦 313
第十章 二流に墜ちた陸軍 358
第十一章 騒乱のアジア大陸 399
第十二章 停頓する陸軍 446
第十三章 再びロシアをにらんで 491
第十四章 日中戦争 556
第十五章 第二次世界大戦 612
第十六章 戦力なき戦い 671

参考文献 [733]
あとがき(昭和四十九年十二月 加登川幸太郎) [734-739]
文庫版解説 兵たちへの鎮魂の賦(一ノ瀬俊也) [741-750]

読書状況:積読 公開設定:公開
カテゴリ: 390.国防・軍事
感想投稿日 : 2021年5月29日
本棚登録日 : 2021年5月29日

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