文化心理学 上: 心がつくる文化、文化がつくる心 (心理学の世界 専門編 9-1)

  • 培風館 (2010年12月1日発売)
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【上 目次】
「心理学の世界」へのご案内(監修者) [i-iv]
まえがき(2010年11月 カナダ・エドモントンと札幌にて 著者) [v-vi]
目次 [vii-x]

1章 心と文化――文化心理学の問いと本書の構成 001
1-1 「20の私」 002
1-2 「私」は文化によって決まってくる 005
1-3 自己高揚と自己卑下 006
1-4 本書の構成 011

2章 文化心理学の背景――文化心理学を生みだす学問的背景と文化心理学の代表的研究 017
2-1 常識違反実験 018
2-2 文化と心 021
2-3 意味の体系としての文化 025
2-4 文化心理学の学問的背景 029
2-5 行動の背後にある準拠枠 032
2-6 人とは何かについての準拠枠――相互独立的自己観と相互協調的自己観 
2-7 世界とは何かについての準拠枠――分析的思考と包括的思考 040
2-8 まとめ 046

3章 人間観・自己観と心の働き――自己と他者のとらえ方から生じる心の働きに表れる文化差 049
3-1 人間観・自己観と心の働き 050
3-2 自己の一貫性 504
3-3 自分をどうみるかーーセルフアウェアネス 061
3-4 出来事の説明 066
3-5 帰属の基本的エラー 071
3-6 集団の知覚 084
3-7 集団との一体化と相互依存関係 088
3-8 まとめ 094

4章 文化と動機――行動を突き動かす動機に表れる文化差 099
4-1 自己高揚動機と自己卑下動機 102
4-2 成功と失敗についての動機 108
4-3 状況サンプリング研究 112
4-4 エンティティセオリーとインクリメンタルセオリー 117
4-5 プロモーション志向とプリベンション志向 123
4-6 プライマリーコントロールとセカンダリーコントロール 129
4-7 出る杭は打たれる――まわりへの同調とまわりから抜きんでることへの動機 135
4-8 選択の意味 137
4-9 まとめ 141

5章 文化と感情――感情経験の文化普遍性と文化特殊性 145
5-1 感情の生物学的基盤と感情経験の文化的基盤 147
5-2 幸福感と幸福観 154
5-3 文化的自己観と幸福観 160
5-4 幸福感と人生の満足感(ウェルビーイング) 168
5-5 ソーシャルサポート(他者からの支援)と人生の満足感 
5-6 相互協調的自己観と社会的援助の回避 177
5-7 基本表情の研究 182
5-8 表情からつくりだされる感情経験 188
5-9 表情の表出規則 192
5-10 感情経験の頻度と強さ 197
5-11 まとめ 203

課題・問題の解答,考えるためのキーワード [205]
引用・参考文献 [207-225]
索引 [227-229]


【下 目次】
目次 [i-iv]

6章 世界観と思考――世界のとらえ方が心の働きに及ぼす影響 001
6-1 名誉の文化 002
6-2 カテゴリーと家族的類似性 006
6-3 関係性による分類 010
6-4 素朴弁証法 011
6-5 素朴弁証法と矛盾の受容 014
6-6 変化の予想 021
6-7 思考プロセスの言語化 024
6-8 矛盾する情報の処理 029
6-9 まとめ 032

7章 世界観と知覚――ものを見るときの構えが私たちの知覚に及ぼす影響 037
7-1 錯視の文化差 038
7-2 ウィトキンらの研究 042
7-3 貧富の差でコインの見え方は違うのか? 046
7-4 注意配分の文化差 049
7-5 社会的認知課題の文化差 054
7-6 注意の向け方の文化差の起源 059
7-7 絵画にみられる文化差 061
7-8 注意の文化差についての神経科学的プロセス 065
7-9 生態環境と世界観 067
7-10 まとめ――知覚と認知の関係 068

8章 文化と言語――言葉の違いが心理プロセスに及ぼす影響 073
8-1 言語相対性仮説 075
8-2 助数詞の影響 081
8-3 加算名詞と不加算名詞 083
8-4 名詞のジェンダー(性)の影響 085
8-5 仮定法 086
8-6 時間認識についての言語の影響 088
8-7 空間認識についての言語の影響 091
8-8 色の語彙と知覚 093
8-9 文法と語り 100
8-10 敬語の使用 102
8-11 まとめ-一言語相対性仮説と語用 107

9章 文化と制度――文化は私たちがつくるもの 113
9-1 生態環境が生みだす文化 114
9-2 知の伝承アプローチ 115
9-3 コインの表と裏 117
9-4 予言の自己実現としての相互構築 119
9-5 状況サンプリング研究 122
9-6 予言の自己実現としての黒人差別 124
9-7 自然な考え方と賢い考え方 128
9-8 選好,信念,制約 130
9-9 制度としての文化 137
9-10 制度としての「名誉の文化」 139
9-11 デフォルト戦略――戦略は意識された行動である必要があるのか? 142
9-12 自己高揚と自己卑下 150
9-13 制度と「生き方」 154
9-14 まとめ 161

10章 「生き方の科学」としての文化心理学――学問的発展のための二つのアプローチ 163
10-1 文化的存在としての人間、社会的存在としての人間 164
10-2 人間の総合的理解に向けて 166
10-3 意味を伝達する種としての人間 169
10-4 知の伝承アプローチとスキルの発達研究 172

あとがき(2010年11月 カナダ・エドモントンと札幌にて 著者) [179-184]
課題・問題の解答,考えるためのキーワード [185]
引用・参考文献 [187-196]
索引 [197-199]

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 140.心理学
感想投稿日 : 2018年8月31日
本棚登録日 : 2018年3月13日

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