分子革命: 欲望社会のミクロ分析 (叢書・ウニベルシタス 234)

  • 法政大学出版局 (1988年3月1日発売)
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原題:LA L ÉVOLUTION MOIÉCULAIRE, 1977
著者:Félix Guattari(1931-1992) 精神科医.
訳者:杉村昌昭(1945-)
シリーズ:《叢書・ウニペルシタス234》


【目次】
目次 [iii-viii]

I 分子革命と階級闘争 001
フェティシズムの終焉 002
欲望の闘争と精神分析 016
ファシズムのミクロ政治学 023
  欲望のミクロ政治学とマクロ政治学 024
    ファシズムの問題への三つの接近様式/多数多様の分子的欲望/主体をこえる発話〔パロール〕
  言表行為の集団的配備 030
  ファシズムのミクロ政治学的な分析 031
    分析対象を分子化すること/全体主義機械/資本主義による下部構造としての人間機械装置の組立て/ファシズム的結晶作用/ファシズムの永続性/全体主義機械の選択/資本主義の全体主義機械
  生産の脱属領化とファシズムの分子化 043
中央集権党あるいは革命戦争機械 046
権力構成体の積分としての資本 051
  I 機械的労働と人間的労働 052
  II 統合的世界資本の器官的構成帥 060
  III 資本と主観的疎外機能 065
  IV 資本と機械性隷属化機能 070
地球計画 074
 A 第一の仮説(統合的世界資本主義の強化) 076
  I 先進国における階級対立の再編
  II 労働の国際的分業の再編
  III 大模規な国際的部分集合の新たな区分づくり
  IV 地球的規模における新型ファシズムの発展
 B 第二の仮説(統合的世界資本主義の状況統御力の漸進的喪失) 082

II 囚人護送車のヨーロッパそして/あるいは新しい自由空間のヨーロッパ 091
国家とむきあう社会民主主義者とユーロコミュニスト 092
  I 国家を越えて 092
  II 国家の内側で 099
潜在する無数のアリーチェ 109
一九七七年九月のボローニャ会議 119
  A イタリアにおける弾圧に反対するフランス知識人の声明 119
  B 声明に対する反対キャンペーンへの応答 121
  C ボローニャ会議の開会宣言 124
  D ボローニャ以後 127
ヨーロッパにおける弾圧をめぐって 140
  A イタリアにおける暴力 140
  B ハードな弾圧=ソフトな抑圧 146
集団的メランコリーのこだまのように 151
四月七日の逮捕に関するイタリア知識人への公開状 161
自立自治の可能性 165

III 欲望と日常生活のミクロ政治学 171
意味と権力 172
  意味を再定義すること 174
  ある女性の物語 174
  様々なコード化のシステム 177
  表現の素材と表現の実質 179
  象徴的記号体系 180
  権力構成体は意味をおしつける 182
  図表的記号体系 186
  分裂病者の図表的問題 189
メアリー・バーンズと反精神医学的オイディプス 191
家族療法について 206
反精神医学と反精神分析 211
《精神医療への代案》ネットワーク 222
一八三八年の法律(《精神異常者》に関する法)の一三八周年に寄せて 227
狂人の解放 235
女になること 239
  私は幸福な“おかま”〔トラヴェロ〕に出会いもした 244
子供、ごろつき、ホモになること 247
    欲望のエネルギーを解放すること……
  保育所と大人社会への導入 252
  子供たちの墓穴 259
  ニューヨークのギャングたち 263
  法廷にひきだされた三十億の性倒錯者 267
    前口上/法廷への手紙
記号〔シニフィアン〕としての麻薬 227
  麻薬のエスカレートについて 280
現代の貧困 283
司法と日常的ファシズム 287
  現行犯 287
  トロワの憎悪 293
民衆自由ラジオ 301

むすび [308-310]
跋文 フェリックス・ガタリと分子革命(モーリス・ナドー) [311-314]
原注 [315-320]
初出一覧 [321-324]
訳者あとがき(一九八八年一月 大阪にて 杉村昌昭) [325-332]

読書状況:積読 公開設定:公開
カテゴリ: 3XX.社会科学各論
感想投稿日 : 2017年9月26日
本棚登録日 : 2017年1月23日

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