ヘイト・スピーチという危害

  • みすず書房 (2015年4月11日発売)
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【書誌情報】
四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/352頁
定価 4,320円(本体4,000円)
ISBN 978-4-622-07873-9 C0036
2015年4月10日発行
https://www.msz.co.jp/book/detail/07873.html


【目次】
目次 [/]

第一章 ヘイト・スピーチにアプローチする 001
尊厳と安心/二つの書評の物語/私の控えめな意図

第二章 アンソニー・ルイスの『敵対する思想の自由』 022

第三章 なぜヘイト・スピーチを集団に対する文書名誉毀損と呼ぶのか 041
「ヘイト・スピーチ」の意味/集団に対する名誉毀損/文書名誉毀損の種類/刑事文書名誉毀損と無秩序/個人と集団/集団の評判を攻撃する/ボーハネ事件判決とニューヨーク・タイムズ社対サリヴァン事件判決

第四章 憎悪の外見 076
秩序ある社会はどのように見えるか/ロールズと言論の自由/政治的美学/秩序ある社会における憎悪と法律/安心/ポルノグラフィとの類比/競合する公共財/明白かつ現在の危険か/法の支配と個人の役割/移行と安心

第五章 尊厳の保護か、不快感からの保護か 124
尊厳を傷つけることと、不快にすることの違い/複雑性/人種差別主義的罵詈/宗教的憎悪と、宗教的不快感を与えること/分厚い皮膚/アイデンティティの政治のもたらす危難/尊厳の概念は曖昧すぎるのか

第六章 C・エドウィン・ベイカーと自律の議論 172
言論の自由の原則に対するいくつかの例外/率直な議論を行う/「内容に基づく」規制/思想の市場/切り札としての言論の自由?/エド・ベイカーと自己開示

第七章 ロナルド・ドゥオーキンと正統性の議論 206
ドゥオーキンの議論/ドゥオーキンの議論は制約されうるか/正統性とは何を意味するか/正統性は程度の問題か/深刻な論争の終結/共同体とデモクラシーについてのロバート・ポストの見解/政府に対する不信

第八章 寛容と中傷 243
オズボーン事件/寛容の構想/ヘイト・スピーチに関するフィロゾーフの立場/社会性/釈義と発掘/中傷についてのヴォルテールの見解/寛容についての研究文献とヘイト・スピーチについての研究文献

謝辞 [279-280]
訳者解説(二〇一五年三月 谷澤正嗣 川岸令和) [281-293]
原註 [v-xliii]
索引 [i-iv]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 3XX.社会科学各論
感想投稿日 : 2016年9月25日
読了日 : 2016年9月30日
本棚登録日 : 2016年6月28日

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