元俳優志望の大友の過去の仲間の劇団で、劇中にナイフで殺人が起こり、劇の脚本に見立てられた事件が連続して起こる。
ハードボイルド(シリーズ的にはソフトボイルドと呼ぶべきか)のなかでは、本格よりのプロットで、過去と現在がすれ違う青春の切なさも、上手く描かれている。
ただ、終盤の展開で、犯人の動機、登場人物の行動原理なんかが、いまひとつよく分からないまま盛り下がって終わったような気がする。面白い小説なのにそれが残念。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
推理小説
- 感想投稿日 : 2021年11月22日
- 読了日 : 2021年11月22日
- 本棚登録日 : 2021年11月22日
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