赤い月の香り

著者 :
  • 集英社 (2023年4月26日発売)
3.94
  • (235)
  • (414)
  • (256)
  • (12)
  • (3)
本棚登録 : 4921
感想 : 318
5

香りをテーマに前作の続きの物語が展開する。今度の家事手伝いは衝動的に暴力を振るってしまう満。一香も繊細だったが、満もまた繊細だ。
匂い立つような文章表現に耽美さ、官能さを感じることもあり、反面清々しさや瑞々しさも感じる千早茜さんの技術は素晴らしい。
香りは感情や記憶を刺激することは多くの人が共感でき、自分の匂いは内面から醸し出されてしまっていることを知る。だからこそ、良い匂いでいるために内面から健やかであるようにしたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月3日
読了日 : 2024年1月3日
本棚登録日 : 2024年1月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする