上巻に比べると、デュ・ゲグラン自体の生き生きとした会話が減り、
どちらかと言うと周りの状況で話が進んでいく感じです。
それでもおもしろくは読めましたが、少し物足りなさは感じました。
晩年だからでしょうか・・・!?
実際登りつめていく若い時と違い、
登りつめてしまってからでは勢いは違うものですよね。
自分は変わっていなくとも、
自分を取り巻く人や環境が変わっていくのは若い頃だって同じなのだけど、
歳を取ってからの変化は何か寂しいものが付き纏います。
これだけみんなに愛されて、また好きに生きたであろうに、
それでもこの人の人生はとても悲しく感じます。
最後にモーニとエマヌエルに語らせなければ、
悲しい気分のまま終わったかも・・・。
爽やかな読後感に仕上げてくれたところに感謝です。
それにしてもこれだけの人がどうしてここまで無名だったのでしょうね?
ナポレオンの隠蔽工作って話も出てましたが、それでも不思議・・・。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本
- 感想投稿日 : 2017年3月9日
- 読了日 : 2017年3月5日
- 本棚登録日 : 2016年5月9日
みんなの感想をみる