妖談しにん橋 (文春文庫 か 46-3)

著者 :
  • 文藝春秋 (2010年9月3日発売)
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感想 : 17
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根岸肥前守が『後々まで切歯扼腕し、悔いることになった』のは
橋番の甚さんのことなのか、永代橋の末路に関することなのか。

町奉行周りの話だからか、何気に血生臭いというか、結構人が死ぬ。
御禁制の物の抜け荷だとか、バックギャモンだとか、
西洋から入ったらしきものがチラチラ出てくる辺りが
維新が近いんだなぁという気がする。
そして、雲次が永代橋に施した仕掛けの気の長さに
東野圭吾氏の『聖女の救済』に通じるものを見た。

椀田の姉のひびきさんが意外と乙女だったのが面白かった。
宮尾も悪食とはいいながらちゃんと選んでる風なのも面白い。
ひびき→宮尾→牡丹って図式、ハチクロか??(爆)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2013年8月2日
読了日 : 2013年8月1日
本棚登録日 : 2013年8月1日

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