おひとりさまの老後 (文春文庫 う 28-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年12月6日発売)
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本棚登録 : 981
感想 : 102
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おんな一人の老後をどうやって過ごすべきか、心構えと現実をエッセイ風に読ませる内容だった。

我々男性からすると、所々で引っかかる表現があって、「じゃあ俺たちはどうしたらええの?」とか「早く去るのに取られるばっかりかよ?」みたいな気持ちになる。

とは言え、全体的には現状(と言っても本作が書かれたのはもう15年程前のことになるのだが)を冷静に正しく分析されており、老後への備えとしての考え方など、男性にも参考になり有用な、うなづけるところが多数あった。

「おひとりさまで生きるためには、必ずしも家族は必要ない。けれども友だちは必要だ」とか、「ピンピンコロリはファシズムだ」とか、「介護される側の心得10カ条」とか、「孤独死を恐れない。数日で見つけてくれれば十分OK」とか、どなたかも感想に書かれていたが、自分もそう思う点が多く、読んで役に立つ作品だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年4月28日
読了日 : 2021年4月27日
本棚登録日 : 2021年4月27日

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